DeFi ってネットニュースとかで聞くけど、いったいなんのことか分からず、ここにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
そもそもDeFiの読み方から分からない…。
色んなサイトを見ても、堅苦しい表現をしているものばかりで、なかなか理解できない…。
仮想通貨(暗号資産)が絡んでるのはなんとなく知ってるけど、それだけ・・みたいな。
そんなDeFiについてまだいまいち分かっていない方に向けての記事となっております。
DeFiについて
この記事の結論
- DeFiとは自分自身が銀行になれる仕組み
- DeFiは年率が高く、資産を預け入れることで儲けることができる
- DeFi関連銘柄は高騰した過去があるので、そこに投資をするのもアリ
そもそもDeFiとは何か、DeFiの読み方は?
様々なページで、DeFiとはDecentralized Finance(分散型金融)の略語と書いてありますが、よく分かりませんよね。
DeFiの読み方はディーファイと読みます。
DeFiとは、簡単に言えば自分自身が銀行になれる仕組みです。
銀行の業務と言えば、預金者からお金を預かり、それを誰かに貸してその利子で儲けるものですよね。
預金者→銀行→企業など
という形でお金が流れているのはご存知かと思います。
当然、この構図が成り立つには銀行がなければ成り立ちません。
しかし、DeFiでは自分自身が銀行になれるのです。
つまりあなた自身が持っているお金(ここでは暗号資産・仮想通貨のこと)を、銀行(金融機関)を介さずに誰かに貸すことができるのです。
誰かに貸すということは、その貸した分だけ利回りを得ることができます。
さらにDeFiは銀行(金融機関)を必要としないため、スピーディーに資産の移動や取引を行うことを可能にしています。
自分自身が銀行になるとはどういうことなのか
お金を誰かに貸して儲かることは分かったけど、なぜ自分のお金を誰かに貸すのでしょうか?
DeFiはもともと昔から注目されていた金融システムでしたが、
流動性が低い(市場にある資産が少なく、スムーズに取引・通貨の交換が行われない)という問題を抱えていました。
そこでPoolという仕組みが採用されることになったのです。
Poolとは、あなたが保有する自分自身の銀行のようなものです。
自分自身のPool(銀行)に資金を預けておけば、誰かがその資金を借りたいときにあなたが預けた資金から自動的に借りることができるのです。
ここに利回りが発生します。
このように多くの人々に利回りを見返りに多くの資金を預金させることによって流動性を維持しているのです。そしてDeFiが成り立ってるわけですね。
DeFiの何が凄いのか
ここまで聞いても、だから何?何が凄いのか分からない方が大半だと思います。
ですので、ここではDeFiの画期的な点について解説させて頂きます。
非常に低コストで高速に送金
皆さんが銀行からお金を引き出す際、預ける際にATMを使うことがあると思いますが、取引手数料がかかり、無視できない金額ですよね。
また、海外に送金するときはATMなんかとは比較にならないほど高い取引手数料を取られ、さらに送金が完了するまでかなり時間がかかってしまいます。
銀行は利益を得ることができなければオフィスを維持することも、人を雇うこともできません。
では、その利益をどこで得ているかと言えば、手数料やローンの利子です。
しかし、DeFiでは取引の仲介者(銀行)がおらず、すべてがプログラムによって実行されるため、人件費がかからず非常に金銭的にも時間的にも低コストでサービスの利用が可能です。
世界中どこでも利用できる
DeFiは特定の国や組織によって管理されているものではないので、世界中どこでも使うことができます。
あなたが日本円をもってアメリカに行っても、ドルに交換しないとその日本円はゴミにしかなりませんよね。
もしDeFiが世界中に普及すれば、そういったことが解消されるのです。
現状では、そこまで普及していないDeFiですが、今後普及すれば非常に便利な仕組みになります。
DeFiは儲かるのか
では、DeFiは儲かるのでしょうか。
結論から言えば、儲かることもあれば損をすることもあります。
DeFiで儲けるには主に二通りの方法があります。
1つ目は上記で出てきたPoolに資産を預けること。
もう一つはDeFi関連銘柄(仮想通貨・暗号資産)へ投資をすること。
この2通りの方法があります。ひとつづつ確認していきましょう。
儲け方1.Poolに資産を預ける
Poolに資産を預けることで、利回りが発生することは上記で説明させていただきました。
では実際、どれくらいの利回りが発生するのでしょうか?
銘柄にもよりますが、年利300%のものもあれば、30%ほどのものもあります。
基本的には100~20といったところでしょうか。

PancakeSwapより引用(2022/01/16閲覧)
ただ、もちろん年利が高いということはリスクも大きい(価格変動リスク、下記で解説)ということを忘れないでください。
このように、資金を預けておくだけでガバナンストークン(仮想通貨の一種)というものを得ることができます。Poolを利用して資産を預けた利回りとして受け取れるのがガバナンストークンです。
このガバナンストークンも仮想通貨の一種なので、これを売却すればお金になりますし、もしくは保有し続けて価格高騰を待ってから売るということもできます。
また、Poolに資産を預けるときは、2つの通貨ペアが必要です。
ドルと日本円を預けるというように、DeFiではビットコインとイーサリアムを預けるといった形です。
Poolに預けることのメリット
- 短期トレードをする必要がない
- 放置しているだけで高い利回りを得ることができる
これらは非常に多きなメリットと言えるでしょう。
短期トレードを繰り返す、いわゆるデイトレーダーは仕事をしている人にとっては時間が取れないですし、精神的疲労もたまりやすいです。
DeFiは放置しているだけで高い利回りを得ることができる(インカムゲイン)ので、現時点では非常に魅力的な投資のひとつでしょう。
Poolに預けることのデメリット
- DeFiはできたばかりの金融商品なので、法整備による影響を受ける恐れ
- インパーマネントロスによる損失
画期的な目新しいサービスや商品は、政府から規制を受けてきた歴史があります。
話題の仮想通貨でさえも、保有することさえ完全に禁止している国家さえあります。
現に中国では、ビットコイン禁止令が出されています。(出典:https://wired.jp/2021/10/07/chinas-sweeping-cryptocurrency-ban-inevitable/)
ですので今後の政府の動きを注視する必要があります。
次にインパーマネントロスについてですが、これは簡単に言えばPoolに入れた資産の価格変動によって損をしてしまうことがあるというものです。
正確な計算式は非常に難しいので、Binance Academyによると
- 1.25倍の価格変動 = 0.6%の損失
- 1.50倍の価格変動 = 2.0%の損失
- 1.75倍の価格変動 = 3.8%の損失
- 2倍の価格変動 = 5.7%の損失
- 3倍の価格変動 = 13.4%の損失
- 4倍の価格変動 = 20.0%の損失
- 5倍の価格変動 = 25.5%の損失
ということです。価格変動リスクがあるということです。
インパーマネントロスのリスクを減らすには
インパーマネントロスのリスクを減らすには、価格変動があまりない資産を選ぶと良いです。
テザー社が発行するUSDTという仮想通貨は、米ドルと価値が連動したものです。
また、Binance社が発行するBUSDという仮想通貨も同様、米ドルと価値が連動したものです。
このUSDTとBUSDを組み合わせてPoolに入れてしまえば、米ドルと連動しているので激しい価格変動は起きません。それでも年率10%ほどを得ることができます。
儲け方2.DeFi関連銘柄に投資する
主にDeFiの取引所で取引をする際に使用される(手数料など)イーサリアムという仮想通貨や、
DeFiのPoolの利回りとして配布されたガバナンストークンを仮想通貨取引所で購入することができます。
ガバナンストークンは、
資産を預ける➡ガバナンストークンがもらえる➡価格が高騰する
という流れがあり価格が高騰しているので、ガバナンストークンを直接取引所で購入して投資をするという手法も非常に魅力的な投資です。
通貨名 | 変動率(2020.10〜2021.2) |
---|---|
Uniswap | +1200% |
COMP | +700% |
CAKE | +6300% |
Balancer | +500% |
(Invest Naviより引用)
最近は高騰が落ち着きつつありますが、それでもまだまだDeFiが世の中に浸透することを考えれば魅力的な投資先といえるでしょう。
仮想通貨を買い、値上がりしたら売るという典型的な投資の手法です(キャピタルゲイン)。
上記のようなガバナンストークンだけでなく、取引の際に手数料として使用されるイーサリアムも、今後の需要増加を見込んで投資することも良いでしょう。
DeFiは今後伸びていく可能性を秘めている金融システム
DeFiは金融機関(銀行など)を介さずに自動的に金融取引を行える画期的な金融システムで、
うまく運用すれば儲かるということが分かりました。

でも今更投資したところで遅いんじゃないかな…。
このように悩んでいる方も多くいるかと思います。
もちろん投資は自己責任ですが日本人の99%がDeFiについて理解していないでしょうし、
仮想通貨を保有している人ですら、日本人全体の1割です。
今日あなたがDeFiについての知識をこのサイトを見て学んだだけで、日本人の中の上位1割には入れるでしょう。
スマートフォンがあっという間に普及したのと同じように、DeFiや仮想通貨、NFTもあっという間に普及する可能性だってあります。
一方で国家による法規制を受ける可能性もあり、今の状況はただのバブルかもしれません。
最終的に投資をするかしないかは自己判断ですが、現状では非常に儲かりやすい金融商品であることは間違いないでしょう。
結論
DeFiは画期的なシステムで、現状儲かりやすい金融商品であることが分かりました。
多くのサイトでは専門用語が多様されているので、この記事ではなるべく嚙み砕いて解説させていただきました。
この記事にたどり着いて、最後まで読み切ったあなたはかなり金融リテラシーがついたと思います。
少しずつ金融リテラシーを高めて、何が正解なのかを自分自身で見極めれるようになっていくでしょう。