NFTアートが何千万と高額で売却されたというニュースを、最近は少しずつ耳にするようになりました。
しかし、アートを書かない人々にとって全く関係のない話かと言えば、そうではないのです。
NFTは転売をすることができるのです。
しかし世間一般では、転売という言葉が非常に嫌われます。
転売が非難される理由としては、主にこういうものでした。
あなたが購入した誰かの作品を転売しても、あなた(転売者)に利益が入るだけでその作品製作者の元には1円も利益が入らない。
身近な例でいえば、あなたがBOOKOFFで本を購入したとしても、その支払った代金は1円も著者のもとには行き届きませんよね。
あなたは誰かの本を消費しているのにも関わらず、著者に利益が入らないのは確かにおかしなことです。
しかし、NFTの転売はその作品製作者にも転売された価格の一部が入る(ロイヤリティがある)ので、製作者-転売者-購入者すべてが良い思いをする、まさにwin-winな状況になるのです。
ここから、NFT転売には大きなビジネスチャンスがあるということが分かるでしょう。
今回はNFT転売の方法ややり方、稼ぐ方法について解説します。
NFT転売の方法・やり方
NFT転売の方法
NFT転売をするまでの手順としては、以下のようになります。
- NFTを購入するために必要な仮想通貨「イーサリアム」を仮想通貨取引所で購入する。
- 購入したイーサリアムをウォレット(MetaMask)に移す。
- NFTを販売しているNFTマーケットプレイスで、価値が上がりそうなNFTを見つけて購入する。
- 購入したNFTを、購入時の価格よりも高値で設定して売却する。
ひとつづつ解説していきます。
NFTを購入するのに必要な仮想通貨「イーサリアム」を購入する
NFTを購入するには、仮想通貨「イーサリアム(ETH)」が必要です。
イーサリアム(ETH)を購入するには、仮想通貨取引所で購入する必要があります。
仮想通貨取引所には、海外取引所と国内取引所があります。
海外取引所は取り扱っている仮想通貨の銘柄は多いですが、詐欺コインなども横行しており金融庁が警告を出すほどです。
イーサリアム(ETH)を買うのが目的であれば国内取引所がオススメです。
国内取引所にも様々な取引所がありますが、東証一部上場企業が運営している『Coincheck(コインチェック)』がオススメです。
入金手数料、取引手数料も無料で金融庁から「仮想通貨交換業者」と認定されているのもオススメできる理由です。
Coincheckでのイーサリアム(ETH)の具体的な購入方法
イーサリアム(ETH)を購入するにはCoincheck(コインチェック)にアクセスし、初期登録が完了したら日本円を入金し、イーサリアム(ETH)に交換するだけです。
日本円の入金方法には以下の3つの方法があります。
- 銀行振込
- クイック入金
- コンビニ入金
コンビニ入金やクイック入金はネットバンキングなどを利用することで即座に入金することが可能ですが、
手数料が800円以上かかるなど高額なため、基本的には銀行振込がオススメです。
以下、詳細な手順です。
①Coincheck(コインチェック)のトップページを開き、左の方にある日本円の入金をクリック。

②銀行振込を選択し、振込先の情報を確認。振込をする。

③銀行振込が完了したら、再度Coincheck(コインチェック)を開き、『通貨リスト』から『ETH』を選ぶ。

④ETHが選択されていることを確かめ、買いたい数量を入力し、支払金額の確認を終えたら購入をクリック

これでイーサリアム購入が完了です。
購入したイーサリアムをウォレット(MetaMask)に移す
購入した仮想通貨(イーサリアムETHなど)はウォレット(お財布)に入れる必要があります。
現実世界でも現金を財布にいれずに持ち歩く人はなかなかいません。
イーサリアムなどの仮想通貨を保管する財布(ウォレット)で最も利用されているものが、MetaMask(メタマスク)です。
MetaMaskはGoogle chromeの拡張機能として使われるものです。
スマートフォンでもPCでもどちらでも使用することができますが、PCの方が操作性が高いため推奨されています。
完全無料で使え、下記のサイトからインストールすることができます。
スマートフォンからインストールする場合は、下記のボタンから可能です。
MetaMaskを登録する際のパスワードは絶対に忘れないようにしましょう。
NFTマーケットプレイスに登録して転売する作品を見つける
イーサリアムを購入したら、次は転売する商品をNFTマーケットプレイスで探します。
NFTマーケットプレイスとは、NFTを取引する市場のことです。
様々なNFTマーケットプレイスがありますが、世界最大級のNFTマーケットプレイスである「OpenSea」がオススメです。
今回はOpenSeaを使うことを前提に、登録の手順を解説します。
OpenSeaの登録方法
①OpenSea公式サイトにアクセスし、右上の矢印で指したところをクリック

②MetaMaskをクリックする。
ここであなたのイーサリアムが入った財布MetaMaskと接続します。

③MetaMaskが開くのでパスワードを入力。また、イーサリアムメインネットになっていることを確認。

④接続し署名を押す。

これでOpenSeaの登録は完了です!
それではさっそくNFTの購入を行いましょう。
OpenSeaでNFTを購入する
①①OpenSea公式サイトにアクセスし、Exploreをクリック

②カテゴリーに分けられているのでそこからNFT探すことや、もしくは検索窓から欲しいNFTを探すことができます。
今回は私はお寿司が好きなので「sushi」と打って検索をかけてみると候補がでてきて、Sushi Nekkosが可愛い感じがするので、クリックします。

③たくさんのNFT作品が出てくるので、購入したいものを探します。
今すぐに購入する場合は、左側にある「Buy Now」を選択してください。
よさげなNFTを見つけたらクリックします。

④購入するNFTを決めたら、「Buy Now」をクリックします。

⑤「Confirm Checkout」をクリックします。

⑥MeteMaskが起動します。ガス代(手数料)などを確認して、右下の「承認」をクリックします。

⑦成功すればこのような画像が出てきます。

購入したNFTを売却する方法
転売目的ならば、購入の次は売却をします。
売却の手順は以下の通りです。
①右上のアイコンにマウスを持っていき、Profile(プロフィール)をクリック

②あなたが保有しているNFT一覧が出てくるので、売却したいものをクリック。
ここではさきほど購入した寿司猫を選びます。

③右上のSell(売る)をクリック

④必要事項を入力。
■Type : Fixed Priceを選択すると固定価格、Timed Acutionを選択するとオークション形式で販売することができます。
■Price:出品価格を設定します。仮想通貨の種類、金額をそれぞれ入力しましょう。購入時よりも高く設定すれば、売れた分はその差額が儲かります。
■Schedule listing:販売期間を設定します。
■Sell as a bundle:複数のアイテムをバンドル販売するための設定です。バンドル名称、バンドルの概要説明を入力しましょう(※バンドル:簡単に言うと「まとめ売り」です)
■Reserve for specific buyer:オプションとして、購入者を指定する事が可能です。特定の相手のみに販売したい場合はこちらを設定します。販売相手の宛先を入力しましょう。

⑤入力を終えたら、画面下部にある「Complete listing」をクリックします。

④MetaMaskが起動するので、ガス代などの確認をすれば出品が完了です。あとは売れるのを待って、購入時と売却時の差額で利益が出て稼ぐことができます。

NFTを転売した時の税金はどうなる?
NFTを転売目的で購入して売却する場合は雑所得に、転売を事業的規模で行っていれば事業所得にあたると考えられています。
転売目的でなければ譲渡所得に該当するようです。
詳細は下記リンクに記載されているので、参考にしてください。
【NFTの確定申告】売買した際の税金はどうなる?暗号資産(仮想通貨)取引を参考に考える
転売を成功させるコツ・注意点
NFTで安けりゃなんでも良いやと言う考えは危険です。
NFTも売れなければただの電子ゴミになってしまいます。
より稼ぐのであれば、なるべく転売しやすそうなNFTを選びましょう。
- 人気があり取引量が多いNFT
- 今後伸びそうなNFT
人気があり取引量が多いNFT
当然ですが、人気があるものは取引量も多いので転売もしやすいですし、値上がりしやすいです。
OpenSeaではNFTの売れ筋ランキングやトレンド、取引量を見ることができるのでそこを参考にしてNFTを買うと良いでしょう。
転売目的で買うならば、取引量が多いものを買うのが重要です。取引量が少ないとなかなか売れず転売効率が下がってしまいます。
最近ではアイドルグループのNFTトレーディングカードも流行しているようです。
今後伸びそうなNFT
今後伸びそうなNFTを見つければいいのですが、そう簡単にいかないですよね。
あなたに先見の明があれば話は別ですが、とても難しいことです。
オススメの方法は、インフルエンサーの動向を見ておくことです。
インフルエンサーが購入したNFTは値上がりすることも多いです。
手数料負けしないようになるべく高値で売る
OpenSeaでイーサリアムを用いてNFT取引を行う以上、手数料(ガス代)は無視できません。
一度NFTを購入するのに3000円ほどかかるので、3000円以下の利益では赤字になってしまいます。
安くたくさん買って小さな利益をたくさん得る、という方法では赤字になる可能性が高いので注意です。
ちなみに、イーサリアムでなくポリゴンという仮想通貨を使えば手数料(ガス代)無料で取引が可能です。しかし、ポリゴンで取引されているNFTは少なく、少額商品が多いため転売には向かないと言えます。
青汁王子こと三崎優太さんもNFT転売を推奨
YouTubeなどで活躍されてる実業家の三崎優太さんも、YouTube内にてNFT転売は儲かると話しています。
1億とか2億といった利益を得ようと考えるとハードルが高くなってしまいますので、まずはNFTを実際に自分の手で購入してみるとより理解が深まり、金融リテラシーが高まります。
NFTを始めようか始めないか悩んでいる方はいったん少額でコレクション目的でNFTを購入してみると良いのではないでしょうか。
慣れてきたら転売目的で購入してみるのも良いですし、自分自身でNFTを作り出品するのも良いと思います。