NFT

【革命?】 NFT とは?仮想通貨が関係している?わかりやすく解説

NFTアートが高値で落札されたというニュースが報道されることがありますが、

そもそもNFTとはいったい何なのでしょうか?

仮想通貨が関連しているということはなんとなく分かっているという方も多くいると思いますが、

今回はNFT初心者の方でも誰でも簡単に分かりやすくNFTとはなんなのかを解説させていただきます。

 

NFTについて

この記事の結論

  • NFTとはデジタルなモノ(アートなど)に価値づけをすることができる仕組み
  • NFTを売買するには仮想通貨が必要で、多くの場合イーサリアムという仮想通貨を使う
  • アーティストや音楽家の悩みの種であった転売問題を解決できる
  • 課題点はあるが、今後の市場規模の拡大も期待できるので、投資先としても人気

 

NFTとは?仮想通貨と関係している?

NFTとはデジタル所有物のこと

NFTとは、デジタルなモノを所有できるデータということです。

つまり、デジタル所有物です。

 

あなたが今持っているスマートフォンは、あなたのものですよね。

誰が見てもあなたのスマホはあなたものですし、誰かが勝手にそのスマホを取り上げたりすることはできません。

 

では、あなたのLINEのアイコン画像は、あなたのものでしょうか?

誰かがそのアイコン画像を気に入ってスクリーンショットして、TwitterやInstagramにアップロードするかもしれません。

もしくはあなたの今使っているアイコン画像も、インターネットから拾ってきた画像であるという方もいるでしょう。

 

インターネット上のデジタルに存在する画像だったら、減るものじゃないからダウンロードやスクリーンショットしても良いと考えている方も多いと思います。

なぜなら、複製が可能で減るものじゃないから。

いくらでも複製が可能ということは、それは価値がないと同義になります。

 

これでは困る人達がいます。それはアーティストや音楽家です。

せっかく汗水たらして作ったアートや音楽が、インターネットに公開してしまうといくらでもスクリーンショットや不正ダウンロードで複製されてしまい、価値がなくなってしまっていきます。

たとえばあなたがインターネット上でモナリザの写真をダウンロードしても、モナリザを所有していることにはなりませんよね。

それに待ったを打つのがNFTです。

 

現実の世界において土地の所有権や物件の所有権があるように、デジタルデータ(アートや音楽)においても所有権を持つという時代が来たのです

最新テクノロジーであるブロックチェーン技術を用いて、取引の履歴や誰の手に渡ったなどが全て記録されるため、そのデジタルデータがあなたのものであることを証明できるようになったのです。

だから誰かのデジタルアート(LINEのアイコンなども含む)をスクリーンショットしてもそれは偽物になるので、価値を持ちません。

NFTによってデジタルアートが本物であると証明できるので、そのデジタルアートに価値がつくようになるのです。

 

NFTはデジタルデータ(デジタルアートなど)に対してそれが本物であるということを証明するという役割を果たすだけで、デジタルデータのコピー(スクリーンショットやダウンロードなど)を完全に防ぐといったことはできません。

NFTと仮想通貨の関係は?

NFTがどういったものかはなんとなく分かったかと思いますが、仮想通貨との関係も気になるのではないでしょうか。

NFT(アートなど)は仮想通貨で売買が行われています。

つまり、NFTを購入する場合には仮想通貨が必須になります。

 

NFTを売買するときに使用される仮想通貨の多くはイーサリアム(ETH)です。

イーサリアムはNFTやDeFiで多く使用される仮想通貨で、NFTやDeFiの将来性より価格が高騰し、非常に人気な投資先のひとつである仮想通貨です。

NFTの何がすごいのか?

NFT

NFTを利用することで、そのデジタルデータが本物であるということを証明できるという点はなんとなく理解できたと思います。

自分の描いたデジタルアートを、悪意ある者に複製されたとしても、それが偽物であると証明できるため自分のオリジナルなデジタルアートの価値を守ることができます

 

他にも、NFTを利用することで様々なメリットがあるので紹介させていただきます。

ただし、ここで紹介するのはあくまで一例です。

アーティストや音楽家により利益が適切に入るようになる

現実世界では、あなたが購入した誰かのアートを転売しても、あなた(転売者)に利益が入るだけでそのアート製作者の元には1円も利益が入らないということが問題視されていました。

もっと分かりやすい例でいえば、あなたがBOOKOFFで本を購入したとしても、その支払った代金は1円も著者のもとには行き届きませんよね。

よくよく考えれば、中古品や転売品が大量に出回ると、その商品の製作者にはお金が入らないなんてことはおかしな話です。

そういった問題も、NFTを活用することで解決することができます。

 

NFTを活用すれば、転売や中古販売など再販売された価格の一部が製作者へ利益が入るように設定することができます

例えば、転売価格の10%は製作者の元に入るようにNFTを設定したりすることができるので、

転売されればされるほど製作者に利益が入るようになるのです。

 

ゲームや会員権にも応用が利く

NFTゲームがすごい

現在のところ、NFTはゲーム分野においても多く活用されています。

ゲーム内のキャラクターやアイテムをNFT化することで、今までは実現できなかった様々なことが実現可能になりました。

その最たる例が、ゲームアイテムの資産化です。

 

今までのゲームでは、ゲーム内で稼いだアイテムやお金はそのゲーム内でしか利用できませんでしたよね。

マリオのコインをモンスターハンターに使用することや、リアルマネーにすることなんて無理ですよね。

しかし、NFTを活用することで、ゲーム内で所得したアイテムを異なるゲームでも使用することができます

また、たとえ入手したアイテムに互換性がなくても(そのアイテムが他のゲームで使用できなくとも)、

そのアイテムはNFTなのでマーケットで販売することができ、お金(リアルマネー、円やドル)に変えることができるのです。

ゲームをプレイすることでお金が稼げる時代がもうやってこようとしているのです。

会員権

会員権をNFT化するといったことで、様々なメリットを生み出すことができます。

例えばディズニーランドの年間パスポートをデジタル化してNFTにすれば、

その年間パスポートを他人に容易に譲渡することが可能になります。

 

最近の例で言いますと、フェラーリがカーシェアデジタル会員権を作りました

この会員権があれば、NFTによって半永久的にフェラーリに無料で乗ることのできる画期的なサービスです。

現在の価格は55万円ほどですが、フェラーリが不要になりこの権利を売りたければNFTなので売却することができます。ただ売却すれば売却益の一部が元の企業に入りますので、企業も転売され続ける限り半永久的に利益が入ります。

もちろん、今後高騰する可能性があるので投機目的で購入する人もいるでしょう。

(フェラーリのデジタル会員権の詳細を知りたい方はこちら

 

いままで、会員権を売却するなんて考えたことありましたか?

それが今、現実世界で可能となったのです。

NFTを使うことで得られるメリット

NFTの凄い点や実際に使われている例を見ました。

ここでNFTを使うことで得られるメリットを整理しようと思います。

デジタル資産の取引が容易に可能

これまで無価値であったデジタルデータが、そのデータの価値を証明することができるようになり

資産価値を持つようになったのはデジタル革命と言えるでしょう。

 

デジタルな作品や商品を持つ人にとっては、収入源を確保することにもつながり、デジタル資産を投資目的で購入する人も増えれば市場規模が広がり、さらなる注目を集めることができるでしょう。

NFTが新たな投資対象になった

今まで投資と言えば、株や国債、金銀、最近になって仮想通貨などが有名になってきました。

しかし、NFT化したデジタルアートアート限らないがも投資対象になりはじめているのです。

現実問題、NFTをコレクションで購入するという人よりは、投資対象として購入している人もかなり多いです。現に多くのNFTはかなりの値上がりしています。

それが良いか悪いかはおいておいて、投資対象となるということは市場規模の拡大につながります。

市場規模の拡大はチャンスでもあるので、投資対象にしようとしている人にとっても、アートを売ろうと考えている人にとっても悪い話ではないでしょう。

NFTは誰でも作成可能

NFTは誰でも簡単に作成することができます。

有名アーティストのデジタルアートが高値で落札されたというニュースはよく聞くと思いますが、

小学生が夏休みに描いたイラストである「Zombie Zoo Keeper」が380万円で落札された事例があるなど、可能性は無限大です。

【NFT狂想曲】なぜ、小学3年生の夏休みの自由研究に380万円の価値がついたのか

 

アーティストの卵にとっては最高のアピールの場所になりますし、アーティストを目指していない趣味で絵を描いている人にとっても高値で落札されることもあるかもしれません。

参入障壁も低いのでこれからさらに注目を浴びるでしょう。

破損や紛失のリスクがない

実際のアートなどの作品は、災害などによって紛失してしまう可能性が少なからずつきまとっています。もしくは、窃盗などのリスクもあります。

ですから、非常に価値の高いアートは何人もの警備員が配備された安全な美術館に置いておかなければなりません。

しかし、NFTはデジタル上のものですから物理的に破損してしまう可能性はありません

これは実物資産と比較した時の大きなひとつのメリットと言えるでしょう。

 

NFTの問題点・課題点

NFTの問題点

NFTの良い点やメリットを上記で述べてきましたが、NFTはまだ新しい技術なので多くの課題点を抱えています。

それをこの段落で整理させていただきます。

NFTの問題点1.物理的な所有はできない

NFTはデジタル上のもので、実物の絵画のように家に飾るといったことができません。

NFTアートなどは、PCやスマホのモニターを通じて鑑賞する必要があります。

そのためNFTアートを購入しても、実際に所有しているという実感がわきにくいのです。

 

しかし、実際はこれは慣れの問題で次第にNFTが普及すれば、特に違和感がなくなっていくかと思います。

NFTの問題点2.手数料(ガス代)が高い

世界最大規模のNFTマーケットであるOpenSeaでは、NFTを出品する際に初回のみ手数料(ガス代)が発生します。

他にも、購入するなどにも手数料(ガス代)が発生することがあります。

仮想通貨の1つであるイーサリアムを使用する際に発生する手数料をガス代と言います。

手数料(ガス代)は、イーサリアムの需要量によって変化するので一定の価格はありません。

ただだいたい2000円~1万円ほどです。

 

ただ、この手数料(ガス代)を抑えようとする動きが活発化してきているので、近い将来は手数料(ガス代)がかなり抑えれている可能性が高いでしょう。

NFTの問題点3.仮想通貨の価格変動の影響を受ける

NFTの売買は仮想通貨を通じて行いますので、NFTを売却した後に受け取った仮想通貨が暴落してしまうリスクがあります(もちろん逆も然り)。

仮想通貨はあまり価格が安定しないので、こういったリスクが常に伴います。

結論:様々な課題点はあるものの、市場規模の拡大が期待できる

上記で述べたように、NFTにはまだまだ課題点があります。

しかし、その課題点も少しずつ改善されるように動いてきており、またNFTのニュースが連日のように流れ、様々な企業がNFTに参入する今、NFTのトレンドが来ていると言えるでしょう。

つい先日、YouTubeがNFTに参入することを決定しました(詳しくはこちら)。

 

ただし、未来のことは誰にも分かりませんし、もしかしたら法規制を受ける可能性さえもあります。

NFTに投資をするかしないかは自己責任になりますが、自分の持っている写真をNFT化することは無料でできますので、まずはそういったことから始めてみると良いかもしれません。

  • この記事を書いた人

中垣 幸之輔

『日本人の金融リテラシーをあげること』をモットーに、仮想通貨やNFT,DeFiといったWeb3.0領域を中心とした経済系の発信を行っています。
【遊んで稼ぐを応援するGanverse Media】の公式ライターとして活動中。 ガンバースはGameFi(BCG)、NFT、メタバースのニュースメディアです。 https://ganverse-media.jp/author/008/

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